食後すぐの歯みがきはダメ? おすすめのタイミングとは?

歯みがきをする子供と歯科衛生士

 

現在はどうかわからないですが、一昔前の日本は、“食後すぐに歯を磨く”ことが習慣になっていたように思います。

 

個人的にも、子供の頃は、母親から食後は歯を磨きなさいといわれていたと思うんですよね。

 

これは、昔の日本で、『1日3回食後3分以内に3分間歯を磨く』いわゆる“3・3・3運動”が推奨されていたことが大きいみたいです。

 

ところが、現代社会では、このやり方はNGという意見があります。

 

食後すぐに歯を磨くのは良い? 悪い?

 

虫歯の原因でもある歯垢(プラーク)は、食後8時間くらいからできはじめるといわれていて、ねばねばしています。
歯を磨かないまま放置していると、食後48時間くらいでがっちりと歯にくっつくようになります。

 

裏を返せば、この間にきちんと歯みがきをすれば問題ないということになりますね。
だから、食後すぐにあせって歯を磨く必要はないということです。

 

また、食後すぐは口内が酸性に傾いているので、その状態で研磨剤や界面活性剤の入った歯磨き粉を使うと、歯のエナメル質を削ってしまう恐れがあるというもの。

 

だから、市販の歯磨き粉は積極的に使わなくてもいい、水だけでブラッシングするだけでOKという考え方もあります。

 

一方で、歯磨き粉には歯を丈夫にするフッ素が含まれているのが当たり前になり、使った方がいいという意見も多いです。
研磨剤の入っていない歯磨き粉も増えてきました。
フッ素は虫歯予防にもなるので、やっぱり活用したい気持ちは誰もが持つものだと思います。

 

また、食後の歯みがきは良くないという意見に対して、少し違うのではという反論もあります。

 

というのも、食後すぐの歯みがきが歯を溶かすというのは、酸蝕症という病気に対してのものだったんですね。
つまりは、酸蝕症になるかもしれない酸性の強い食品を摂取した直後は、すぐに歯を磨くのは良くないという意味です。

 

食後30分は歯を磨かない方がいいという話を聞いたことはありませんか?
これは、酸蝕症に対してのもので、虫歯予防にはあてはまらないということですね。

 

そのため、食後すぐに歯みがきをした方が、虫歯予防にはいいという意見です。

 

専門家によっていろいろな意見がある

 

このように、さまざまな情報を調べてみると、専門家によっても意見が分かれています。

 

我々からすると、「では何が正しいのか?」「どうすればいいのか?」判断するのが難しいですね。
個々人で判断していくしかないのかもしれません。

 

ひとまず、歯垢(プラーク)が短時間で歯に定着して虫歯を引き起こすということはないので、食後すぐに磨かないとイコール虫歯になるということではないようです。

 

1日のどこかできちんと歯を磨くことができればいいのですが、磨き残しのリスクがあります。
そのため、リスクを減らすためにこまめに磨く方が、結果として虫歯のリスクを減らすことができるともいえそうです。

 

また、口内の細菌が増えるのは、唾液の分泌が少なくなる就寝中といわれています。
そのため、就寝前と起床後に歯を磨くのが良いという考え方もあります。

 

いろいろな意見があって混乱してしまうかもしれませんね。

 

最終的には、あなたご自身の判断で決めていただければと思います。

 

なお、歯ブラシだけでは完全に歯垢を取り除くのは難しいため、歯間ブラシを併用するとより効果的です。

 

いずれにしても、歯を磨かなかったり、磨いても適当なブラッシングはNGというのは間違いのないところ。
丁寧なブラッシングで虫歯や歯周病の予防を行い、口腔内を良好に保ち、口臭のない快適な環境を作り出していきましょう。